海外で病気になったらどうするべきか

まず、海外で病気になったときはどうすればいいのか?

一番は真っ先に現地の病院に行くことだ。よく海外の病院に行くと医療費や言葉の不安から病院に行くことを躊躇し、我慢してしまう人がいるが、感染症や命に関わる重病の場合、すぐに対処しないと命取りになる。

特にアメリカなどは医療費が全般的に高額で救急車も有料。莫大な医療費が請求されることもあるが、こんなときに頼りになるのはやっぱり保険制度だ。

一般的な海外旅行保険以外にも、健康保険の「海外療養費制度」というものがある。対象は日本国内で保険診療として認められている医療行為で、海外の医療機関で病気や怪我の治療を受けた場合に申請することで、医療費の一部が払い戻される制度だ。
日本国内で保険証を持っている人であれば利用できる制度なので、万が一海外保険に加入していなかった際にも安心だ。

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最も危険…狂犬病の致死率はほぼ100%

私が世界94カ国を旅して最も恐れていたのは狂犬病だ。現代日本では狂犬病で人が死ぬことはほぼないので、可愛い犬を見かけたらついつい無防備に近づいてみたり、撫でたりしたいと思う人も多いだろう。

海外、特に狂犬病が多いアジアやアフリカなどで野良犬に近づくことは非常に危険だ。特にインドや中国は狂犬病が多いので注意が必要。一旦発症すればほぼ100%で人が死亡し、効果的な治療は現在でも確立されていない極めて危険な病気だ。万が一噛まれた場合はすぐに病院へ行き、狂犬病を発症する前にワクチンを打たないといけない。

インド・アーグラーのタージマハル。インドは狂犬病も多いが赤痢にも注意。当然だが水道水は絶対飲んではいけない。写真提供/歩りえこ

だからこそ海外で一番怖いのは、病院のない奥地や僻地に行くことだと私は思う。勿論、冒険心が強い人や海外旅行に慣れてしまった人はそういう場所に行くことを好みがちだが、軽い気持ちで行くべきではない。万が一のときはある程度、命の覚悟をして行くべきだと私は思う。命を落とすことで悲しむ人がいることを忘れないで欲しい。

中国北京万里の長城。中国も狂犬病が多いので注意したい。写真提供/歩りえこ