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岸田新内閣に早くも暗雲…「論功行賞人事」で総理が「自滅」するかもしれないワケ

焦点は「高市氏」と「経済政策」

総裁選「2つの勝因」

昨日(10月4日)召集された臨時国会で、岸田文雄・自民党総裁(64)が第100代の内閣総理大臣に指名され、皇居での親任式と閣僚認証式を経て、公明党との連立内閣を発足させた。

新閣僚の顔触れを見ると、20人のうち13人が初入閣だ。女性閣僚も3人含まれている。菅前内閣と比べると、大幅に刷新された格好となっている。

しかし、懸念もある。典型的な派閥重視の論功行賞人事で、大臣に求められる資質や手腕に疑問符が付く顔触れがずらりと並ぶ内閣になっているのだ。

20の閣僚枠と自民党4役のポスト配分をみると、岸田氏を総裁選で支持した細田派が5人と最も多く、麻生、竹下、岸田の3派が4人で続く。一方、河野太郎氏や野田聖子氏を支持した二階派はわずか2人、石破派に至っては獲得ポストがゼロといった調子だ。

こうした論功行賞重視の内閣では、旧安倍政権以来の政策との決別も難しく、岸田氏が自民党総裁選で掲げた斬新な政策の実現性に疑問符が付く。新内閣の行方に早くも暗雲が漂い始めている。

所信表明演説は8日に予定されているphoto by gettyimages
 

岸田氏の総裁選での勝利は、永田町の政治家や政局ウォッチャーにとっても予想外の大勝だった。1回目の投票で過半数こそ届かなかったものの、国会議員票と党員・党友票あわせて256票を獲得。大方の予想を覆して、わずか1票差ながら河野氏を抑えてトップ通過したからだ。

これには、2つの勝因があった。第一は、自らが率いる岸田派のほか、安倍前総理が強い影響力を持つ細田派、麻生元総理が率いる麻生派、茂木外務大臣らが所属する竹下派と、自民党の4大派閥から幅広い支持を取り付けたことだ。

第二は、言わば、河野氏のエラーである。河野氏は1回目の投票で、党員・党友票を169票獲得して岸田氏の110票を抑え、トップの座を確保した。ところが、河野氏は国会議員票でわずか86票しか獲得できず、146票を集めた岸田氏はもちろん、114票を囲い込んだ高市氏にも及ばず、3位に甘んじたのだ。

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