ダメ出しばかりを
「自分を成長させてくれる」と思っていた

優秀な容子さんだから、またすぐに次の仕事を見つけて働き始めた。この時点で26歳。しばらく恋人どころではなかったけれど、日常も取り戻したし、そろそろいい人、いないかな。出会いを見つけるために、容子さんはマッチングサイトに登録してみた。

「そのころ私、ヨガにハマっていて。ヨガが好きで、英語も話せる人、という条件に絞って相手を探してみました」

一緒にヨガができたら楽しいと思っていた Photo by iStock
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何人かメールのやりとりやお茶をしたなかで、「いいな」と思えたのが元夫だった。8歳年上の会社員で、明るく頼もしい印象だった。なんとなく毎週、会うようになり、しだいに付き合いが深まった。
何度か別れたこともあったが、結局は元のさやに収まった。容子さんが30歳、元夫が38歳で結婚した。

「元夫は、私と結婚したいというよりは、結婚がしたいと思っていたみたいです。私も30歳で結婚に焦りがあり、親には反対されたんですけど決めてしまいました」

なぜ親は反対したのか?

「お付き合いしていたとき、元夫の言動に傷ついたり、気持ちが不安定になってしまったりする私の様子を見ていて、心配だったみたいです」

実際、元夫は交際中から容子さんに厳しかった。「こうだからダメなんだ」「こうすべきだ」といったお説教も多かった。
「どちらかというと甘やかされて育ったので、厳しくされることはつらい反面、新鮮でもありました。もしかしたら、こういう人が私には必要なのかな、成長できるのかな、と思ってしまったんです」

◇こうして、夫の度重なるダメ出しに違和感を抱きながらも「自分を成長させてくれるのだ」と信じて結婚した容子さん。しかし自身の病気とも共存しながら、ダメ出しされる生活に破綻をきたす。後編「ダメ出しばかり…双極性障害を抱えた39歳女性が離婚した元夫に6年怯え続ける理由」で詳しくお伝えしていく。