2021.10.03

空気階段、ザ・マミィ、男性ブランコ「キングオブコント」勝ち残った3組の「意外な共通点」

一方で、たとえばこの女性のことを、男性が「なんだコイツ」とクサす展開にすることもできたはずですが、このネタはそうした筋書きにはせず、男性が女性を受け入れ、むしろ積極的に好意を持って迎えるという展開にしていました。男性が自分にとっての「異質な他者」に鋭いツッコミを入れるのではなく、「好きだ」という思いを表明するという展開は、笑いとともに感動をくれました。

続いて、ザ・マミィ。

彼らのネタは、街中で一人、ブツブツと誰にというわけでもなく文句を吐き散らすおじさんに、奇妙なまでに純真な青年がしつこく道を尋ね、そのしつこさに負けたおじさんが徐々に心を開いていくというものでした。おじさんが「もっと偏見を持て」とか突飛な文句を言いながらも、「オレ20〜30年ぶりだぞ人と話したの」「この気持ちはなんだろう」と、徐々に人を信頼する喜びを思い出す(?)流れが、じつに感動的。

このネタはほかの2つのネタに比べても、きわめて直接的に、真正面から、異質な他者(=おじさん)との豊かな関係を築くことを描いているように見えます。

 

空気階段の凄み

では、空気階段はどうでしょう。

空気階段の一本目のネタは、SMクラブに客として通う男性二人が主人公。SMクラブ(が入っている建物)が火事になるなか、男性二人のうち片方は消防官、片方は警察官だということが明らかになっていき、二人は協力しながら、ほかのフロアにいた人たちを助けるという展開です。SMクラブの「奴隷」のかっこうをしながら(後ろ手に縛られ、パンツ一丁)、使命感に燃える二人のギャップに満ちた姿が、笑いを誘うとともに感動的でもあります。

関連記事