好き嫌いなく様々な食をいただくことはとても素晴らしいことだ。フードロスにもならないように、残さず食事ができたら完璧。しかし、食事は身体だけでなく心の栄養にもなる反面、無理に食べせられると逆効果になることもある。
給食で無理やり食べさせられた想い出がいかに心の傷になるのか。それを感じさせられたのが、ジャーナリストの島沢優子さん連載「子育てアップデート~子どもを伸ばす親の条件」の前回の記事での反響だった。

では今現在、学校の給食指導はどのようになっているのか。島沢さんが取材をした。

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不登校になったA君に共感の声

当連載の前回、「『給食は全部食べよう』毎日怒られ…小1で不登校の息子、『専業母になる』決断」というタイトル記事を掲載したところ、大きな反響があった。さまざまなことにこだわりがあり、偏食があったA君は、5時間目の授業が始める寸前まで給食を食べさせられる日もあったという。給食を食べられないことが「全体責任」として他の子どもにものしかかっており、そのことに辛さを抱え不登校になってしまったのだ。

SNSでは、A君と同じように「給食苦」を味わったり、似た境遇の人達の声があふれた。

「小2の時の教諭が完食指導してて、不登校になったんだよな〜。それ以来会食の場では胃がキュッとなってご飯が食べられなくなった。食べなきゃと思うと心臓バクバクするし。友人や会社の人と楽しくご飯が食べられないのはとても辛い」

「大人になってから自分は不耐性乳糖症という、温めても5分以内に激しい腹痛と下痢に見舞われる乳製品が受け付けられない体質なのだと分かったけど、当時は勿論そんな知識ないので生まれつき胃が弱く下痢になりやすかった私は、キンキンに冷えた牛乳を飲んでるからなんだと思ってました。毎日地獄だった」

中学1年のA君が強制的ともとれる給食指導をされたのは6年前。では、現在の学校ではどうなっているのだろうか。今回は学校側の視点から考えてみたい。

日本の給食は栄養バランスがよくて美味しく、素晴らしい。世界でも日本の給食を真似したいという動きがあるし、給食で救われている家庭も少なくない。しかしそれで苦しんでしまうこともあるのだ Photo by iStock