ここ最近になって作品が受け入れられるようになったというのは、私の考え方が世の中より少し進んでいたのよね。周りがついてこられなかったんですよ。かつては男女間のタブーがあっても、それに目をつぶって綺麗ごとを書くのがよしとされていたでしょう? 当時は、社会を変えたいとか、そんな大層なことは考えていなかった。私はただ、ありのまま、本当のことを書いただけだったのね。

-AD-

道に外れたことをする男や女は、やっつけられるんです。その時々、いろんな権力者が、こうしなければいけないとか、ああしなければいけないとか、規制するから。でも、そういうことは間違っていますね。人間本来の自由というものが、もっと大切にされてもいいんじゃないでしょうか。嫌なことは嫌だって。国家がこうしようと言っても、そんなのは断る。そういう勇気がいるのよね。

昔は女の人に与えられる仕事なんて、職業婦人といって、会社に勤めてもお茶汲みだったりね。非常に差別があったんですよ。でもいまは才能さえあれば、女だって男に負けない。昔と比べたらずいぶん変わりましたよ。だんだんと、女はこれ、男はこれというんじゃなくて、同じような仕事ができるようになったでしょ。そういうふうに、性別に関係なくイーブンに、それぞれにふさわしいことをさせてくれる世の中だったら、それでいいんじゃないですか。だから逆に、女だからといってお茶なんか汲まない、みたいなことも言わなくていいんですよ。

Photo by iStock