韓国が日本を抜いていく――これがアベノミクス時代、最大の「事件」だ

円安に安住して技術革新を怠る
野口 悠紀雄 プロフィール

大学、競争力……様々なランキングで韓国が上位に

日本と韓国の関係が逆転しつつあることは、様々なランキングに現れている。2021年6月に公表されたジュネーブにある国際経営開発研究所が作成する「世界競争力年鑑2021」によると、2021年の順位は、韓国が23位で、日本は31位だ。2017年には韓国27位、日本25位だったのが、2019年に逆転された。「デジタル技術」では、韓国8位、日本が27位だ。

国連が発表した電子政府ランキング(国連加盟193カ国が対象)によると、2020年において、日本は、14位だ。それに対して韓国は世界第2位だ。

日本にはノーベル賞受賞者が28人いる(米国籍を含む)が、韓国人には、平和賞以外はいない。

だからといって、韓国の研究開発能力や高等教育水準が日本より低いわけではない。なぜなら、ノーベル賞は過去の研究業績に対して与えられるものであり、日本にノーベル賞受賞者が多いのは、かつて日本が基礎研究で世界の先端グループに属していたことを示すものだからだ。

現在、あるいは将来の研究開発能力がどうなるかは、大学の状況に現れている。

 

では、日韓の大学を比較すると、どうなっているか?

世界大学ランキングの1つである「THEランキング」で、アジアの20位までをみると、つぎのとおりだ。

中国7校、韓国4校,香港4校,シンガポール2校、台湾1校。これに対して、日本は2校(東大6位、京大10位)しかない。韓国は日本の2倍だ。なお、韓国の4校は、ソウル国立大学、KAIST、成均館大学校(SKKU)、浦項工科大学校(POSTECH)。

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