2021.10.02

パートナーの色には染まらない…ムーミンの生みの親に学ぶ「自分らしい生き方」

トーベ・ヤンソンの半生が映画化
松本 英恵 プロフィール

トーベが愛した3人のパートナー

本作では、トーベが愛した3人のパートナーが登場しています。スナフキンのモデルとなったとされる政治家、ジャーナリストのアトス・ヴィルタネン(1906年-1979年)。ムーミンの物語にジェンダーの多様性をもたらすきっかけになったといわれる舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラー(1917年-2004年)。 そして、彼女の生涯のパートナーとなったグラフィックアーティストのトゥーリッキ・ピエティラ(1917年-2009年)です。アトスとヴィヴィカは、恋愛関係にピリオドを打った後も友情は続きました。

トゥーリッキ・ピエティラ (演:ヨアンナ・ハールッティ)(C) 2020 Helsinki‐filmi, all rights reserved

エールンルート氏は、これらの恋愛がトーベのスタジオに影響を与えた様子はないと断言します。

「トーベ自身が非常に複雑で豊かなキャラクターなので、他の要素から影響を与える必要はありませんでした。ただ、アトス・ヴィルタネンの家をデザインする上では、スナフキンのキャラクターをインスピレーションとして参考にしました。

トーベのスタジオのイメージを色にたとえると、濃い赤色でしょうか。そこにとても明るいクリーム色もあると思います」

トーベはスウェーデン系フィンランド人というマイノリティに属していました。フィンランドでは同性愛は犯罪、病気と見なされ、1971年までは違法でしたが、トーベは同性のパートナーとの交際を隠そうとはしませんでした。トーベの人生を映し出すように、ムーミンのキャラクターたちは多様性に富んでいます。

(C) 2020 Helsinki‐filmi, all rights reserved
 

自分に正直に、自分を大切にするトーベ・ヤンソンの生き方は、現代に生きる私たちにも勇気を与えてくれるのではないでしょうか。

映画『TOVE/トーベ』オフィシャルサイト
https://klockworx-v.com/tove/
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