「妻が、子供が欲しいなんて言いやがった」DINKsを悩ませる「心変わり」問題

稲田 豊史 プロフィール

結婚とはクラシックカーのオーナーになること

花田さん夫妻のような破綻を避けるには、夫婦が常日頃から、なんなら毎週末くらいの勢いで「互いの人生で大切なものの優先順位」を確認し続けるほかないように思う。世の中には年1でこのまま夫婦関係を継続するかどうかを話し合う「結婚更新制」を採用する夫婦もいると聞くが、もしかしたら年1でも足りないかもしれない。

結婚に至るまでのプロセスと同じくらい、結婚後のメンテナンスは大事なのだ。結婚は「して終わり」ではない。ましてや「ゴール」などでは決してない。

 

結婚とはクラシックカーのオーナーになるようなものではないだろうか。運命の1台を探し出して購入するには多大な労力と経済力を必要とするが、晴れてオーナーになったらなったで、日頃の整備とこまめな部品交換が欠かせない。メンテを怠ればすぐに壊れる。維持するコストがものすごく高い。

〔PHOTO〕iStock

しかも、手がかかるのに乗り心地がいいとは限らない。路面がわずかにデコボコなだけで尻は痛くなるし、気を抜けばすぐにエンジンが悲鳴をあげて止まってしまうことだってある。同乗者がいる以上、行き先も独断では決められない。

では、なぜ人はそんなにも手のかかるシロモノを、大枚はたいて手に入れようとするのか? その答えが見つかる前に尻の痛みが限界に達した者は、あんなにまでして手に入れたかった車を厄介払いのごとく手放して、快適なシートの新幹線に単身乗り換える。

人はそんな彼らをバツイチと呼ぶ。

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