――では校則は今後どうなっていくべきでしょうか。
大津 「そもそも校則って変えられるんですか?」と言う生徒がいます。しかし主権者教育という意味でも「決まりは変えられる」という概念が中高時代から身についたほうがいい。
たとえば今熊本市では生徒自身に「校則の見直し」に参加させています。こうすると「何のために守る/守らせるのか」がわからないということが避けられ、校則を見直すこと自体が学びの場になっています。最終的な決定権は校長にあるにしても、まず校則の改廃規定を作り、その上で生徒の意見がある程度反映されるしくみを作るべきだと考えます。今、あちこちで行われつつある「校則の見直し」に注目していくところかと思います。