なぜ真犯人は崖で罪を告白するのか? 船越英一郎が語る「2時間ドラマ」の仰天裏話

特別ロングインタビュー

ドラマの持つすべての要素が詰まっている

「2時間ドラマは日本の文化だと思っています」

そう語るのは「2時間ドラマの帝王」の異名を持つ船越英一郎(61)である。

船越はこれまでにシリーズものだけでも計10シリーズ、82作品もの2時間ドラマに主演した。9月29日にもテレビ朝日でシリーズものでは83作目の主演作『ドラマスペシャル 家栽の人(第2弾)』(午後8時)が放送される。船越に2時間ドラマへの熱い思いと最新主演作の見どころなどを聞いた。

まず2時間ドラマの魅力とは何なのだろう。

「ドラマの持つすべての要素がギュッと詰め込まれているんですよ。メインの関心事は犯人捜しかも知れませんが、必ず人間ドラマがあり、ホームドラマやラブストーリーなどが展開されますからね。おばあちゃんからお孫さんまで家族一緒に楽しめるのもいいところ」(船越、以下同)

確かに2時間ドラマからは数々の名作が生まれた。一方、演じる側にも連続ドラマとは違った妙味があるのだろうか。

「あります。作品は多くが長期シリーズになりますから、共演者やスタッフと家族のような存在になれるんですよ。一緒に仕事をしたことが良い思い出になるだけでなく、財産になります」

例えば船越の主演シリーズの1つである『火災調査官・紅蓮次郎』(テレビ朝日)の場合、2003年から2015年までに15作がつくれた。1クール(3カ月)で終わってしまう連ドラとは比べものにならない。関係者たちが身内同然になるのもうなずける。

 

ほかにも演じる側には役得があるという。地方ロケがふんだんにあることだ。2時間ドラマの多くが旅情を売り物にしてきたのはご存じの通りである。

「全国を旅しました。行ったことのない都道府県はありません。おかげで『旅役者』なんて言われたこともあります(笑)」

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