コロナ禍で、料理を始める人が続出

「料理が大変」「料理するのは面倒」と思う台所の担い手は多い。要因はいろいろあるが、もしかするとそれは、キッチンが使いにくいからかもしれない。

クックパッドと住宅ローン専門金融機関のARUHIが共同でこの6月、全国の男女4095人を対象に実施したアンケートをもとに、『料理と暮らし白書2021』を発表した。すると、コロナ禍での暮らしの変化を探った調査から、今のキッチンへの不満が高まっている実態が浮かび上がったのである。

大きな要因は、ステイホームを強いられるコロナ禍、家で料理する機会が増えていることである。同調査によると、自宅で過ごす時間が増えた人は全体の71.2%、家族と過ごす時間が増えた人は61.0%、在宅勤務をしている人は就労者のうち35.6%もいる。

家族と過ごす時間が増えた人のうち、自宅での過ごし方として最も多かったのは、23.7%のテレビや映画を観る・音楽を聴くことだが、次に多かったのが料理で17.0%もいた。

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回答者のフリーコメントから、家庭内に料理する人が複数いるようになった実態が浮かび上がる。以前は、台所の担い手である女性が1人で料理することが多かった。クックパッドが5年前に発表したアンケート調査レポート『おうちごはん白書2016』では、週1回以上料理する人の中で、夕食を週7日作る人は45.0%もいたのである。

しかし、コロナ禍のステイホームで自宅で食事をする機会が増え、台所の担い手の負担が増える一方で、パートナーも家にいる時間が増え、一緒に、あるいは交替で料理するようになっている。子どもに料理を教える、子どもと一緒に料理した、という声も多い。

「白書をまとめるにあたり実施したアンケートでは、外出自粛開始後に料理をするようになった人や料理頻度が増えた人を尋ねた項目で、『自分』と答えた50代以上の男性が半数ぐらい、『配偶者・パートナー』と答えた人が30代女性で2割近くいました。また、20代以下の女性や50代以上の男性で、料理するようになった人も多いです」

と、今回の白書をまとめたクックパッドの福井千尋さんは話す。