野良で生きる厳しい表情から安心の顔立ちに

【空良くん】(オス)

現在の家に来て約1年になる空良くん。飼い主さんが聞いた話では、見つけられた時には親猫はそばにおらず、数匹の子猫だけだった。他の兄弟は車に轢かれるなどして命を落とし、捕獲箱に入っていたのがこの空良くんだけだったという。

-AD-

一度はTNR(※)されたが、その後、ひどい風邪をひき、幹線道路をよぼよぼと歩いていたところを保護団体に保護された。

ガリガリに痩せてフラフラと幹線道路を歩いていた空良くん。写真提供/公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

空良くんの飼い主さんは一昨年に飼っていたチワワを重い心臓病で亡くし、ペットロスから軽い鬱状態になってしまったという。それを少しずつ乗り越えようとする過程で実家の保護猫に癒されたことから、保護猫を家族に迎えたいと思うようになった。そんな矢先に縁あって空良くんと出会うことができたのだ。それからはとても幸せな毎日を送っているという。「空良が保護された時の写真を見ますと、顔つきが全く違うので、野良猫で生きるというのは本当に過酷なのだなと胸が痛くなります」と飼い主さんはいう。

保護されてすっかりイエネコさんになった空良くん。お坊ちゃまくんな雰囲気に変身。写真提供/公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

「ビフォーの写真ではなんだかわんぱくそうな、野性味あふれる、ちょっと悪そうな感じもあったのが、アフターではすっかりお上品な、おぼっちゃまな感じになっていますね(笑)。やっぱり危険から自分を守る必要がなくなったという安心感がにじみ出ている。すごいですねー。愛を与えられるとこんなにも顔つきが変わるのだということを実感します。同じ猫ちゃんとは思えない激変ぶりですね!」(杉本さん)

※TNRとは、Trap(トラップ=捕獲)、Neuter(ニューター=不妊手術)、のことReturn(リターン)の略で、外で暮らす猫を一旦捕獲し、不妊去勢手術を施して元の場所に戻す、地域猫の命を見守る活動のこと。