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私は夫を見捨てた…?若年性認知症の50代夫を老人ホームに入れた妻「その後の葛藤」

エリート証券マンとしてキャリアを歩んできた大野さん(仮名)が若年性認知症を発症したのは56歳のとき。妻の真由美さんは自宅で献身的に介護してきましたが、会社や周囲の目もあり、徐々に精神的負担と今後の不安に絶えられなくなっていきます。苦渋の選択の結果、真由美さんは夫を老人ホームに入れることにしました。もちろんこれで「解決」するわけではなく、さまざまな葛藤が真由美さんに押し寄せてきます。

前編はこちら:エリート証券マンの夫がある日「若年性認知症」に…介護に苦しむ妻の「辛い決断」

このままでは共倒れになる

そんなある日、真由美さんは新聞の折り込みに入っていた「市政便り」に市内で認知症の家族の相談会があることを知りました。我が家で起きていることを外の人に知られてしまうことに戸惑いはありましたが、すでに自分自身が限界だとわかった真由美さんは思いきって相談に出かけました。

対応してくれたのは社会福祉士でした。状況を聞いた社会福祉士はこう言いました。

「自分自身のケアも考えた方がいい。いまのままでは共倒れになる。若年性の認知症患者を受け入れてくれる施設もある。検討してみてはどうか」

photo by istock
 

具体的には有料老人ホームか、グループホームへの入居を提案されました。

休日を利用して帰ってきた娘と一緒に、ネットで目星を付けた施設の見学に行きました。

最初に見学したグループホームは、即見送りました。高齢の認知症の人ばかりだったため、そこにまだ若い夫を入れるのはあまりに忍びないからです。

老人ホームも同じでほとんどは80才以上ではないか、と思われる人もいると思いますが、最近はもっと若い人も珍しくありません。見学した施設も60代の自立した人が生活していました。

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