2021.09.29
# 製造業

日本の製造業は崖っぷち…「モノ×アイデア」で新時代を生き残る方法

「アイデア資本主義」とは何か?

かつては「モノづくり大国」と言われ、いまでも製造業が基幹産業と目される日本。しかし株式会社アイデアファンドの大川内直子氏は、「技術改良に投資を集中させて、よりハイスペックな商品を作り続ける時代はもう終わった」と断言します。

「モノの活用方法を工夫する“アイデア”に投資する『アイデア資本主義』の時代が訪れつつある」とも語る同氏。新刊『アイデア資本主義 文化人類学者が読み解く資本主義のフロンティア』をベースに、新しい資本主義社会の見方について伺いました。

 

「アイデア資本主義社会」で起こること

「アイデア資本主義社会」がいま訪れているとして、それは一体どんな社会なのでしょうか。ここではアイデア資本主義の特徴として、「モノの生産からモノの活用へ」、「アイデアを生み出す力の重要性」の2つを取り上げたいと思います。

これから例示することのうちいくつかは、この記事を読んでいるあなたの身の回りでも既に生じ始めているかもしれません。なお、『アイデア資本主義』ではこれらの他に「アイデアが投資の対象になる」、「アイデアを見極める眼が必要になる」という特徴についても説明しています。

モノの生産から「モノの活用」へ

製造業はGDPの産業別構成比において18%近くを占めるなど、長きに渡って日本経済のなかで重要な位置を占めてきました。しかし近年、日本のモノづくりは苦境に立たされています。

モノづくりが厳しくなってきた背景については、簡単に言えば

(1)マーケットがどんどん広がっていく時代ではなくなり、既存のマーケットでも大量消費時代を終えモノ余りが生じていること(消費の鈍化)

(2)「空間のフロンティア」が消滅し、安価な原材料・労働力をどんどん供給し続けるのが不可能になったこと(コスト削減の鈍化)

などがあります(「生産=消費のフロンティア」が次第に消滅してきたこの歴史に関しては、『アイデア資本主義』でも詳述しています)。

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