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インドネシア「大統領に有罪判決」が示す権力と影響力の相対的低下

罪状は「大気汚染の放置」だけど…

大統領の「レイムダック化」か

インドネシアの首都にあるジャカルタ中央地方裁判所が9月16日、ジョコ・ウィドド大統領や閣僚、州知事らに対し、「首都の大気汚染を放置したことは違法である」とする「有罪判決」を言い渡した。

インドネシアの環境保護団体の訴えを受けて裁判所が判断した結果の「有罪判決」で、実際に何らかの罰則が被告であるジョコ・ウィドド大統領らに科される訳ではなく、大気汚染に対する基準の厳格化など環境行政への積極的な取り組みが求められる、という象徴的な判決である。

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しかし一国の元首である大統領や現職閣僚、首都の州知事など被告全員に対して「有罪判決」が下されるのは異例のことで、いまだに司法の独立が確立されていないと指摘されるインドネシアだけに、大統領などの「権力の相対的低下」ではないかという懸念の声もでている。

ジョコ・ウィドド大統領の地方訪問では、大統領を批判するプラカードを掲げた大学生が警察に身柄を拘束される事件も起きており、反大統領、反政権への動きに治安当局が神経を尖らせている側面もあり、ジョコ・ウィドド大統領の「レイムダック化」も指摘されている。

 

人口世界第4位の国民が選択した庶民派大統領が率いる東南アジアの大国インドネシアはどこへ向かおうとしているのだろうかーー。

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