小林 あと気になっているのは規格外品。僕は見た目が揃っていることが良いことだとも思っていなくて。たまに変な形があって「なんだこれ?」って、ちょっと面白がるくらいがいいなと。自然環境の変化を楽しむというか、そういう姿勢があるといいですよね。

FRaU こちらは気にしてないのに、ということも多いです。消費者からのクレームが多いのでしょうか?

小林 規格外に関しては、消費者庁が調査すると75%ぐらいが「形は気にしません」という声があったそうです。けれども一部の業者が少しの傷や型崩れでも生産者に値下げ要請したり、受け付けなかったり。だから規格外品が買う側の「値下げツール」になってしまい、本来の価値を反映しづらくなっています

FRaU これではダメだと農家さんが出荷する前に廃棄すると聞いたことがあります。

小林 そうですね、そもそも出荷の段ボールに入らないということもあります。ただ、それも例えば、産地と売り場が近ければそこまで厳格になる必要はないと思います。最近の規格外品を使いましたという商品開発はとてもいいなと思ってるんですけど、目指すべきゴールは「規格緩和」なんです。規格そのものをできる限りなくしていく。ちょっと形が違うからといって過度な値下げ要請は受けないようにできたらいいなと。

FRaU そもそも規格を作らないのはすごくいいアイデアですね。この話は「ダイバーシティ」の問題と一緒だなと思いました。中身はみんな一緒で変わらないのに、一部の人たちが規格を作りたがるという構図……。