フードロスとは、食べることができるにもかかわらず廃棄される食品のこと。ここからさまざまな問題が引き起こされるため、大きな社会課題となっています。日本におけるフードロスの現状と削減へのアクションについて考えてみました。

SDGs ナンバー12「つくる責任 つかう責任」
食品ロス問題解決に向けて採択されたのは、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる(ターゲット12.3)」「2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する(ターゲット12.5)」。このターゲットを達成するには個人から企業まで、さまざまな方面からの協力が欠かせない。

数字で知る、食品ロス問題

世界で食品ロスは
年間約1,300,000,000トン

世界の食料生産量のうち3分の1にあたる13億トンの食料が毎年廃棄されている。

日本の食品ロスは
年間約6,000,000トン

日本での食品ロスは約600万トンで東京ドーム約5杯分にあたる。国民1人当たりの食品ロス量は1日約130g、年間約47kg。毎日茶碗1杯分のご飯を捨てていることになる。

年間約6,000,000トンのうち、
事業系食品ロスは3,240,000トン、
家庭系食品ロスは2,760,000トン

事業系食品ロスは、規格外品、返品、売れ残り、食べ残し。家庭系食品ロスは食べ残し、過剰除去、使わずに捨ててしまう直接廃棄がおもな理由となる。

世界では11人に1人が栄養不足

途上国を中心に6億9000万人(約11人に1人)が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいる。世界の人口は、2050年には20億人増え、約97億人にのぼるといわれる。

開発途上国の食品ロスの約4割は、
収穫後と加工の段階で発生する
先進国の食品ロスの約4割は
小売りと消費の段階で発生する

途上国では交通や保存設備などインフラが整っていないため収穫段階でも発生。一方、先進国では過剰在庫や返品、作りすぎによる食べ残しや賞味期限切れなど、小売り、消費段階で多くの食品ロスが発生する。

世界中で食料廃棄によって
発生する二酸化炭素の量は、
もしも食品ロスを一つの国とすると、
アメリカと中国に次ぐ3番目の排気量

食料廃棄は処理工場に運ばれ可燃ごみとして処分されるが、水分を含む食品は運搬や焼却の際に二酸化炭素(CO2)が排出され、環境問題に影響を及ぼしている。

参考資料:『食品ロス及びリサイクルをめぐる情勢』令和3年5月時点版(農林水産省 食料産業局)/「食品ロスの現状を知る」(『aff10』より 農林水産省)/「飢餓と食品ロスに関する、5つの事実」(国連WFP)