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習近平が目指すのは朝貢貿易か? 中国TPP加盟という暴挙を認めるな

WTO受け入れの失敗を忘れるな

「何を言っているんだ!」

習近平国家主席は、2020年11月に開催されたAPEC首脳会議において、CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定、いわゆるTPP11)への加入を積極的に検討すると表明していた。その後周到な準備をしていた中国が9月16日、正式にCPTPPへの加入を正式に申請したと発表した。

日本を含む先進国の良識ある人々は「何馬鹿なことを言ってるんだ!あれほど不公正な貿易や国内企業優遇、外資いじめを行ってるんだから、まず自分の足元を見ろよ!」と感じたに違いない。

しかし、これまでの歴史を見ればわかるように、各国の政策決定権者と「お友達」になり「お小遣い」をばらまきながら、さらには国際機関に入り込み、意のままに操る中国のお家芸を甘く見てはいけない。

1971年に、戦勝国である本来の中国=中華民国(台湾)を追い出し、共産主義中国が国連常任理事国の地位を奪うことができたのはアルバニア決議のおかげである。アルバニア決議は、中国の友好国であったアルバニアの他、アルジェリア、ルーマニアなどの共同提案国23ヵ国によるものだ。

どのような小国でも1票の権利を持つ国連の仕組みをうまく使ったといえよう。

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共産主義中国は、革命の際「中国4000年の歴史」を全否定し、貴重な歴史的遺産を破壊したから、その歴史を受け継いでいる正当な政権とは到底いえない。しかしながら中国大陸で成立した政権である以上、過去の歴史の影響は見て取れる。

 

その一つが「朝貢貿易」の復活だ。長い歴史の中で、中国大陸の王朝は強大な力を持っていたので、「対等な関係での諸外国との貿易」という考えは存在しなかった。ただし、周辺の属国が貢物を献上し、皇帝がその返礼品を与えるといういわゆる朝貢貿易は存在したのだ。

だから、一帯一路も、弱小国を属国にして貢物を献上させる「朝貢貿易」の拡大を目指すものであり、WTOやCPTPPに対する共産主義中国の基本的スタンスも「朝貢貿易」の拡大にあると考えればわかりやすい。

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