2021.10.20
# Facebook

フェイスブック内部告発で再燃する「SNS議論」…本場アメリカの人々の「本音」

議論は次のフェーズに入るのか?
安部 かすみ プロフィール

フィルターバブルとは、情報化社会において、検索履歴により最適化されたアルゴリズムや、自らの意思(同意できない意見や相反する政治的思想を持つ発信者を友人リストから外し遮断するなど)によって作られる「遮断の泡」を指す。泡に包み込まれることで、ネット上の「孤立した場所」に身を置くことができるのだ。

これにより、「見る・知る必要のある情報」ではなく「見たい・知りたい情報」のみが入ってくることになる。

これは一見、心地よい世界のように見えるが、世の中は自分が見たい・知りたい情報だけで成り立っている訳ではない。前述のパリサー氏もTEDトークなどで、フィルターバブルの中で生きることの危険性や、賢く情報を取捨選択する力を身につけることの重要性を説いている。

 

一方、発信側からしても、自分が発信したい・他人に見せたいものしか発信しなくて済むのは都合の良い世界だ。それ自体は、非難されるべきものではないだろう。

中には誰かに聞いてほしくて不幸な出来事を発信している人もいるが、基本的な発信は「こんな素敵なディナーを食べた」「こんな豪華なプレゼントをもらった」「夫が(妻が)こんな料理をしてくれた」「こんな楽しい旅行をした」など、人生の“いいとこ取り”であることが多い。

そんな風にSNSが「虚構の世界」と語られることについて、アメリカでよく持ち出される1枚の写真がある。

インスタグラムで流れてくる「豪華なプライベートジェットで移動中、優雅にシャンパンを嗜む図」である。いかにも“勝ち組”らしい写真だ。

このような投稿の中にはもちろん本物も存在するが、中にはフェイクも混ざっている。偽物の写真は、内装を模したスタジオセットで撮影されたもので、「見栄を張りたい」や「セレブの真似をしたい」など、虚栄心や自己満足を満たすため、またはただの大喜利として、一部ユーザーに利用されているのだ。

そのような需要に応えるため、2018年にはプライベートジェット機内を模したインスタレーション作品がロサンゼルスに登場。このプロジェクトには多くのインフルエンサーたちが殺到し、英デイリーメールも「ソーシャルメディアの虚偽性と信頼性の低さを表現」と報じるなど、大きな話題を集めた。

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