2021.10.04
# ノーベル賞

本日から発表!ノーベル賞が期待される「日本人科学者10人」の名前

科学大国ニッポンの復権なるか?
マネー現代編集部 プロフィール

何でも吸着する「多孔性配位高分子」

2019年は「リチウムイオン二次電池」、2020年は「クリスパ―・キャス9」と、物理学賞や生理学・医学賞で受賞してもおかしくないような研究が選ばれるほど、間口が広いのが化学賞の特徴だ。

京都大学特別教授の北川進氏は、海外の有力賞である「フンボルト賞」などを受賞しており、実績としては問題ない。

研究内容は「多孔性配位高分子の開発」だ。この物質は、ナノレベルの孔が無数に空いたジャングルジムのような構造をしており、強い吸着力で分子を取り込むことができる。この物質を使えば、たとえば温暖化の原因となるCO2を取り込むことや、電気自動車の燃料となるH2を貯蔵したりなど、工業分野で大きな活躍が期待されている。

分子同士が自然に結びつく「自己組織化」の研究で知られるのが東京大学卓越教授の藤田誠氏。

13年には自己組織化によって作った巨大分子を利用する「結晶スポンジ法」という解析手法を開発し、化学界で大きな話題を集めた。これによって化学物質の構造を解明する「構造決定」にかかる時間を大幅に短縮。新素材研究や創薬開発に、藤田氏がもたらした貢献は計り知れない。

 

中部大学の澤本光男教授は、「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」を今年受賞した。同賞は過去に59名のノーベル賞受賞者を輩出している登竜門のような存在だ。

澤本氏の功績は高分子化合物「ポリマー」を精密に作る合成法として「リビングラジカル重合」を発見・開発したこと。様々な材料開発に大きな影響を与えたことから、ノーベル賞候補に挙げられている。

2021年ノーベル賞候補者

生理学・医学賞の発表は、本日午後6時半ごろ(日本時間)から。日本人の名前が呼ばれるのか、注目して待ちたい。

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