『満州アヘンスクワッド』(講談社刊)

知られざる満州国の裏社会…「アヘン窟」で堕落した人間たちの「狂気の宴」

『満州アヘンスクワッド』無料公開中

知られざる「裏満州」

昭和初期の満州を舞台に、アヘンの密売を描くクライムサスペンス漫画「満州アヘンスクワッド」(原作/門馬司、漫画/鹿子)。ウェブ連載のコミックDAYSから週刊ヤングマガジンへ電撃移籍したことが発表され、話題を呼んでいる。

本作は、昭和期の満州を舞台にした本格サスペンス作品だ。1931年9月18日に起きた満州事変から90年。アヘンで栄えた一方、アヘンとともに滅びた満州国の「裏社会」では何が起きていたのか――。

 

時は昭和12年――関東軍の兵士として母と弟妹とともに満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」となった彼は、満蒙開拓農業義勇軍に回されることに。そこは、軍への食料提供や農業技術向上の目的として結成された巨大な農業訓練所であった。しかし、上官たちからは「ろくに戦えもんせんクズ共に仕事を与えてやってるんだ」と虐げられるばかり…。

アヘンに手を染めた人間の末路は…

そんななか、母が突如吐血して倒れ「ペスト」に罹患しているのではと疑われる。勇は治療薬を求めるも恐ろしく高価なものでとても手が出せない。何とか金を作ろうと模索する勇は、農業地の片隅で麻薬“阿片(アヘン)”の原料であるケシが栽培されていることに気づく。

「満州で金を稼ぐには 子供を売るか 阿片を売るか」――病気の母を救うため阿片の製造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。

最新第5巻好評発売中!

 ヤングマガジンへの連載移籍を記念して、現代ビジネスでは『満州アヘンスクワッド』の第1話から最新64話までを無料配信中。

本作はクライムサスペンスであるが、物語には「満州鉄道(満鉄)」や「満洲映画協会(満映)」、阿片王と呼ばれた実業家・里見甫など、実在した組織や人物も多数登場する。また、勇の作り上げた「真阿片」に依存し堕落していく阿片中毒者たちの姿も壮絶だ。

満州国と関東軍――利権と疑念の絡み合った末路をぜひ見届けてほしい。

『満州アヘンスクワッド』

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