ADHD女性のドキュメンタリー映画を制作

「診断されたときは、長年の謎が解けたような気分でした」

幼い頃からひどい不眠に悩まされ、やっとのことで学校に通っていたというパク・ポネさんは、今となってはそれがADHDの症状の一つであることを知ったが、当時は不眠症とだけ診断された。

就職後はしばらくうまくやっていたが、業務内容が変わると集中力が格段に落ち、ミスを繰り返すようになった。職場の騒音も異様に気になったが、同僚たちからは共感を得られず、病院に行ってみたところ診断を受けた。

「両親はよくわかっておらず『そうか』と。当時の彼氏は『だから君はいつも衝動的だったのか』と言っていました。急にデートに誘ったりしていたので」(パク・ポネさん、以下同)

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パクさんは現在、ADHD女性のドキュメンタリー映画『산만한 소녀(散漫な少女)』を制作中である。映画の製作費を募ったクラウドファンディングでは、目標額であった1000万ウォンを超えるおよそ1200万ウォン(およそ112万円)を達成した。

女性にフォーカスした理由はなんだったのか。

「韓国は大学進学率が高いせいもあり、皆が似たようなレールを歩むので、集団から少しでも浮くと生きづらくなりがちです。ADHDであることは男女ともに不利に働きますが、女性は特に苦労を強いられます

前出のシンさんが言うように、韓国では女性はおとなしく、共感的で、傾聴的であるべきという教育が残っているため、症状があっても自己抑圧的になり、自分がどんな人間なのかわからなくなってしまうのだとパクさんは言う。

「だから、女性のADHDについてもっと語られるべきだと思ったのです」