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「介護離職」の結果うつ状態に…認知症の88歳母を抱えた、53歳娘の深刻な苦悩

金銭面だけでなく、精神的な負担も

一口に「親の介護」と言っても、実家での在宅介護や、特別養護老人ホーム、グループホームなど、本人の要介護度や家族の状況に応じて「正解」も異なる。実例を交え介護付き有料老人ホームについて解説した【前編】『「入居時の説明と違う…」83歳の母を有料老人ホームに入れた、55歳娘の“落とし穴”』に続き、様々な施設に親が入居した子どもたちの体験談を見ていこう。

転倒でいきなり「要介護5」へ

NPO法人の代表理事として多忙な日々を送る榊原葉子さん(仮名・58歳)。夫の孝弘さん(仮名・61歳)と共に、夫の母の清江さん(仮名・91歳)を介護している。

「施設へ入居する前は、『自分の家で暮らしたい』という母の希望と、『本人がやれないことだけサポートする』という夫の方針から、私たちが近居で見守りつつも、義母は自立した生活を送っていました」(榊原葉子さん)

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「やれることはなるべく自分で」ということは、身体が衰えていく速度を遅らせる一つの方法といえる。年齢が上がるとやはり動作も遅くなる。見守る子どもはイライラして思わず手を差し伸べてしまうが、気長に待つことも大切だと心得ておきたい。

週に2〜3度利用する訪問介護も買い物や掃除を頼む程度で、自立した生活を送っていた清江さんだが、この春に転倒して腰を痛めて要介護1から5へと一気に介護度が上がってしまう。そのため、施設入居をすることにして、現在では、「住宅型有料老人ホーム」に入居している。

「ちょうど要介護度を見直すタイミングで、転倒した翌日が、認定調査の日でした。当初は介護ベッドを入れて、在宅を続ける予定でしたが、要介護が5に進んだため、夫が施設入居を決意しました。私は、もう少し在宅介護を続けられるのかな、とも考えましたが、実子である夫の意見を尊重することにしました」(同上)

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