47歳のとき、娘が14歳になってから婚活を始めたナナさんのリアル婚活日記。8回目の今回は、アメリカに生まれ育ったメキシコ人で超イケメン男性のことをお伝えしている。このイケメン男性は有名大学を出たインテリで、子どもはふたり。離婚した妻と親権でもめにもめたのだという。というのも、アメリカではたいてい離婚しても共同親権。夫婦としては終わっても、子の父と母であるということに変わりはない。元妻はそれを嫌がり、自分が100%の親権を取りたいと長く裁判をしていたのだった。

ナナさんは、100%親権を取りたいと考えた元妻の気持ちもわかるな……と思ったのだが、それはアメリカではなかなかないことなのだという。それはどういうことなのか。そして直接会うことになったときに襲ってきたのは……。

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アメリカでは「親は一生子どもの親」が一般的

第2回でも少し触れましたが、アメリカでは「共同親権」が法整備されていて、離婚となると、どう子供と過ごしていくのか、どう子供の権利を守るのか、を決めるために膨大な時間を使います。そのやりとりには弁護士を挟むこともあり、時間だけでなく膨大な費用もかかるのです。なので、お互いここで揉めるのは得策じゃない、となれば、公の機関の代理人を立てたりして安価に穏便に収めるタイプもあれば(それでもすごく大変なようですが)、彼の妻のように「いいや、私は100%とるまで譲らない!」と言ってはみても、全財産を投入して、結局は理に適った結果に終わるパターンもあるのでした。

そんなわけで、彼は元妻に心底腹を立てていて、その裁判についての不満は、確かに分からなくもなかったです。しかしながら、結局親権は50%取れて(それも、彼からしてみたら当然の権利であり、揉める必要がなかったことなのですが。あ、もちろん、D Vが確認された場合は話は全然変わりますし、そちらも法整備されています。)子供たちは、週に5日間父と過ごす週と、2日間過ごす週を交互に繰り返していました。しばらくはそのペースを理解するのに私も混乱しましたが、慣れると、なるほど、週末含めてゆっくり過ごす週と、2日間お泊まりに来る週がそれぞれの親にある、という感じでした。もちろん、子供部屋はそれぞれの家にしっかりあるようでした。

娘の中学校でも、グループワークをするための6人グループがあり、聞くと、そのうち5人の子の親が離婚している、というくらいの離婚大国アメリカ。そりゃ、弁護士も儲かるわ、としか言いようがない。学校も、家に置いておくような辞書みたいな重い本は、離婚している家庭の子には2冊、両親の家にそれぞれ置けるように配布してくれたりします。また、教師が「あ、この前のあのプリント明日持ってきて!」みたいなことを前触れもなく言ったりすると「え? それはパパの家に置いてきちゃった。今日はママんちだから明日は持って来られない」とか普通に言っていたりするようです。

グループワークしている子どもたちのほとんどが両親が離婚していてもおかしくない Photo by iStock

初め聞いたときは、なんて面倒なんだ! と思っていましたが、アメリカ在住6年たった今となっては、子供は両方の親に会えるので、面倒とかいう感覚よりも勝る大事なものがあるのだな、と思うようになりました。簡単にいうと、親の離婚は親の事情であって、子供の権利は侵してはならない、というのがアメリカの考え方です。