寺田心、声変わり中の天才子役が「モンスター性」を失わないために必要なこと

そろそろ未来を考えなくてはいけない
宝泉 薫 プロフィール

また、今回の映画の寺田から、加藤清史郎の映画も思い出した。こちらは9歳と11歳のとき、実写の「忍たま乱太郎」シリーズに主演。また、最大の当たり役が車のCMでの「こども店長」であるところなど、このふたりには似た印象がある。

そんな加藤は、モンスターのまま大人になる難しさをかなり予見していたようだ。演技の勉強も兼ねて、高校生活を英国で過ごした。最新作「ドラゴン桜」(TBS系)では、メインの生徒のひとりを演じ「こども店長」のイメージを払拭しつつある。

寺田もそういう展開でイメージチェンジを狙う手もあるだろう。実際、8月にNHKEテレで放送された「こころのおはなし」シリーズ(アジア各国の子供向けドラマを紹介するもの)でのナビゲーターぶりは意外なほど手堅く、今のモンスター性がなくなっても地道にやっていけそうに思える。

とはいえ、あのモンスター性も捨てがたいため、できればそれを活かした役者としての自己実現を期待したいものだ。と同時に、残りわずかとなった天才子役としての旬のあいだに、できる限り面白いものを生み出してほしいとも思う。

 

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