まさに地獄絵図…満州国の裏社会「アヘン窟」で堕落した人間の末路

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現代ビジネス編集部

昭和初期の満州で起きていたこと

──昭和初期の満州は、今まで漫画ではあまり扱われてこなかった時代ですよね。

門馬司: 作家の側から見て、昭和初期って漫画の題材にするにはまだそれほど時間も経っていないし、デリケートなところもあって触りづらいという感覚が正直あると思います。『満州アヘンスクワッド』も、最初に出した企画の段階では明治が舞台でしたし。

編集白木: 打ち合わせを重ねる中で門馬先生から満州という話が出てきて、結果として昭和初期の満州が舞台になった、という形ですね。

門馬司: いろいろ資料を当たっていたら、満州と阿片が深い関係にあったことに行き着いたんです。満州って、昭和初期のほんのわずかな間しか続かなかった王国でもあって、漫画の舞台にするのにもすごく面白いと思って。

作中に登場する阿片窟。本作の時代背景となる日中戦争前から国際的な統制も始まっていた阿片だが、裏社会では多くの中毒者が生み出されていた
 

編集白木: 第1話の冒頭で描かれている、満州国皇帝の奥さんの婉容(えんよう)が阿片中毒で亡くなったというのは有名な史実ですし、いろいろ調べていくと阿片が関わるエピソードがかなり残っているんですよ。

門馬司: 作品のツカミはわりと「ああでもない、こうでもない」と毎回結構悩むんですよ。今回も「最初は芥子畑を映そうかな」とか、いろいろ考えて最後に出てきたのが、第1話の婉容を使うアイデアでした。

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