# 中国 # 不動産

習近平の“自爆”で、いよいよ中国経済に「リーマン級のヤバすぎる危機」がやってきた…!

福島 香織 プロフィール

不動産の「叩き売り」が始まった

私の記憶では、故宮北面の什刹海あたりに白鳥をふくめ野鳥がたくさんいて、ブラック・スワンもいたような気がする。だから、天安門広場まで間違って飛来してきても、ものすごく「確率の低い」出来事とは思わない。

同じように、恒大が、たとえデフォルトし、破産再編処理ルートに入ったとしても、これはブラック・スワン(予期せぬ危機)というよりは、予期された危機というべきだろう。

実際、中国当局は不動産業界のバブル圧縮のためにこの数年、これでもか、とばかりの不動産レバレッジ抑制政策を出し続けていた。

習近平は不動産政策を連発してきた photo/gettyimages
 

決定打は去年に打ち出された「三道紅線」(負債資産比率、純負債資本比率、現金短期借入金比率の新たな規定)で、この政策のメインターゲットとなった碧万恒融(碧桂園、万達、恒大、融創)の四大民営不動産デベロッパーの中で、恒大は3000億ドル以上の負債が暴露されてしまった。

新たな融資の道も閉ざされ、恒大集団が資金の流動性を高めることができる唯一の方法は、手持ちのマンションやプロジェクトを大幅に値下げして叩き売ることで、昨年より2~5割値下げで恒大は手持ち不動産を投げ売りし、この影響で不動産価格破壊が起き、ライバル企業も連鎖で揺らいでいる。

恒大が22都市で展開したまま中に浮いている中核プロジェクトについては、売却に失敗すれば、ドル建て債券もデフォルトとなるので、グローバル債務市場にも影響するとみられている。

関連記事

おすすめの記事