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夫の遺した5000万円を「子どもと折半して」大後悔した、妻の悲劇

子どもより妻を優先すべきだった

夫が死んだあと、残された妻が、相続登記と名義変更はが困難なことは、【前編】の「夫の死後「残された妻」に起きた現実」でお伝えした通りだ。後編は夫の遺言に従い、息子と遺産を折半した妻の悲劇をお伝えする。

全額もらっておくべきだった

預金1500万円、投資信託1500万円、自宅2000万円—これが樋口孝雄さん(享年86・仮名)の遺産だった。

妻の明子さん(84歳・仮名)と長男の太郎さん(60歳・仮名)の2人で、財産をどう分けるか。樋口さんは熟考の末、「2分の1ずつ相続させる」という遺言書を残していた。明子さんが振り返る。

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「家族会議で長男の嫁から、将来的に太郎への相続で300万円近い相続税がかかるのが嫌だと言われていたからです。私は、自宅を相続したので現金は500万円しか受け取れませんが、いざという時は、長男夫婦が助けてくれると思っていました」

その遺言書の通りに、樋口さんの財産は相続された。ところがそれから2年が経ち、明子さんはその分け方が失敗だったと悔やんでいるという。

「昨年から介護サービスを使い出したのですが、月約8万円が出ていくようになりました。しかし長男に援助を求めても、『こっちもカネに余裕なんてない。自宅を売ればいいだろ』と拒否されたのです。こんなことになるなら、夫の財産をきちんと全額もらっておくべきでした」

夫が亡くなった際の「一次相続」では、後々、妻が亡くなってからの「二次相続」までシミュレーションして財産の分け方を決めなければならない—。税理士など専門家の多くは、こう考えてアドバイスをしている。

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