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知らないと大損する…買い手のない「夫の実家」をうまく売却する驚きの「裏ワザ」

共有名義が一番危ない

群馬県北部の山奥に、萩原清子さん(80歳・仮名)の夫の実家はある。10年以上前に義父母は亡くなり、空き家として放置されていた。

「昨年夏に夫が亡くなった際、義弟から実家の持ち分を買い取ってほしいと言われました。その時初めて、夫と夫の弟が、2分の1ずつの持ち分の共有名義で実家を相続していたことを知りました。夫が固定資産税も払っていたようで、断ることもできませんでした」

義弟の言い分に従って、萩原さんは義弟の持ち分2分の1を500万円で買い取ったうえで、夫の実家の処分を検討することにした。

ところが不動産業者に相談したところ、「こんな物件は買い手がつかない」と門前払いにあったのだ。

住宅地(Photo by iStock)Photo by iStock
 

「'24年から、不要な土地の所有権を放棄できる制度も始まりますが、ハードルが高いと思ったほうがいい。建物を解体する必要があるうえ、境界線を確定させ、10年分の管理費用を納めるなどの条件があるからです」(司法書士・椎葉基史氏)

夫が中途半端な形で不動産を持っていると死後、妻が思わぬトラブルに巻き込まれる。そうなる前に、実家の共有名義は解消しておきたい。

理想は親戚と協力して、夫が実家を売却しておくことだが、他の共有者の了解をとれるとは限らない。実は、そんな時に使える「裏ワザ」がある。

「共有持ち分の放棄です。実家を共有する親族に内容証明郵便を送り、『持ち分を放棄する』と宣言します。その後、共有者である親族と協力して法務局での持分移転登記が必要になりますが、協力がなくても登記引取請求訴訟を起こせば、確実に持ち分を手放せます」(司法書士・佐伯知哉氏)

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