2021.09.29
# 債券

スイスの富裕層が大好きな「債券」、投資初心者が知りたい「その種類と選び方」

渡邊 一慶 プロフィール

高利回りな「ハイ・イールド債券」

ほかには、金融機関が発行する金融債もオススメです。とくに、自分のメインバンクが発行した金融債は買いです。自分のメインバンクが倒産すると思いながら、預金している人はいないでしょうから。

一応、預金にはペイオフという制度があるので、一つの金融機関につき、元本1000万円とその利息は、預金保険機構が保証してくれます。しかし、それ以上の金額を銀行に預けていた場合は、銀行が倒産したらお金は返ってきません。

そして、メインバンクが発行した金融債を購入する人も、銀行が倒産するとは思っていないでしょう。「銀行の倒産」という同じリスクを取っているのであれば、定期預金よりもリターンが高い金融債のほうが魅力的なのです。

金融債では、三菱UFJフィナンシャル・グループの当初利率0.345%やみずほフィナンシャルグループの当初利率0.560%のものなどは、金融債でもあり、先述した劣後債でもあるので人気です。

さらに、先ほど解説したハイ・イールド債券もオススメです。世界的に高金利時代には、投資適格債券を購入していれば、ある程度高い利回りを得ることができます。

しかし、現在のような低金利時代には、格付けが高い債券では十分な利回りを確保することができません。そんなときは、少しでも高い利回りを得ようと、世界中の投資家がハイ・イールド債券を購入しているのです。

 

今までは、円建ての債券を考えてきましたが、一般的には、円建ての債券よりも外貨建ての債券のほうが、利率が高い場合が多いです。

債券の利率は、発行される国の10年国債の金利がベースとなって決まります。日本の金利よりも、海外の金利のほうが高いので、外貨建て債券のほうが利率が高いのです。

ただし、外貨建て債券を購入する場合、為替リスクには注意する必要があります。いくら高い利息をもらっても、それ以上に為替で損失が出てしまったら意味がありません。

為替リスクと上手に付き合う方法は、「高い利息を受け取りながら中長期で考える」ということです。

たとえば、米ドル建てで発行された債券の利率が、5.0%で満期が10年だったと仮定します。この場合、毎年5%の利息を受け取れるので、10年後の受け取り利息は50%です。

仮に、債券購入時のドル円の為替レートが100円だったとしたら、10年後のドル円の為替レートが50円以上であれば損失は出ません。

このように、為替リスクを中長期で考えれば、難しい為替の値動きも、時間を味方につけることで解決できます。資産を守るためには、確実に計算できるインカムゲインを積み重ねていくことが大切なのです。

以上、債券投資を検討するときには、(1)利率に満足できるか、(2)発行体の信用力は大丈夫か、(3)満期まで保有できるかを考えて、3つの条件がすべてクリアできた場合に、債券を購入してみましょう。

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