2021.09.29
# 債券

スイスの富裕層が大好きな「債券」、投資初心者が知りたい「その種類と選び方」

渡邊 一慶 プロフィール

投資信託やETFで分散投資を

個人向け国債のように、最低1万円から購入できる債券もありますが、一般的には最低購入金額が50万円から100万円くらいは必要です。なかには、500万円や1000万円からしか購入できない債券もあります。

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そんなときに有効なのが、投資信託やETF(上場投資信託)という仕組みです。

たとえば、リスク分散のために、個別の債券を100銘柄も買おうと思ったら、資産が何億円も必要ですが、投資信託やETFの仕組みを利用すれば、たった1万円くらいから世界中に分散投資が可能です。

少額から分散投資できるので、万が一、債券の発行体の一部が債務不履行(デフォルト)となった場合でも、投資信託やETFで債券を購入していれば、損失を最小限に食い止めることができます。

債券を購入する場合、個人向け国債は、証券会社や銀行などの金融機関で毎月募集があります。

一方、民間債は毎月募集があるわけではなく、各企業が不定期に債券を発行しています。債券ごとに、取り扱いがある証券会社や銀行が異なるため、特定の民間債を買いたい場合には、いくつかの金融機関を見比べて探す必要があります。

購入は先着順なので、利率が高いなど魅力的な債券は、募集期間内に完売してしまうこともあります。

現在のような低金利時代には、定期預金をしていても、お金はまったく増えません。そのため、お金の置き場所を真剣に考える必要があります。

そこで、株式よりもリスクが低く、預金よりもリターンが高い債券投資を、ポートフォリオの一部に組み入れることをお薦めします。

 

最近、個人投資家に人気があるのは劣後債です。劣後債とは、企業が発行する社債の一種ですが、普通社債に比べて、元本や利息の支払い順位が劣る債券のことです。

通常、会社が解散または破綻した場合、会社に残っている財産の一部が投資家に返済されます。第一に返済されるのは、普通社債を保有している人で、次に返済されるのが、この劣後債を保有している人です。株式を保有している人は、最後に返済されます。

このように、発行体に万が一のことが起こった際、利息の支払いや元本の返済順位が、普通社債と比較して劣後しているので、劣後債と呼ばれています。

ただし「この企業は破綻するな」と思って債券を購入する投資家は存在しないので、発行体が破綻しなかった場合、普通社債よりも高い利回りが狙える劣後債は、とても魅力的な債券です。

ソフトバンクグループが発行している当初利率2.750%のものが有名です。

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