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「この人は私のものだ…」10歳年上の上司に“運命”を感じた36歳女性「略奪婚」の決意

亀山 早苗 プロフィール

「奪ってもかまわないのでは?」

「いつか離婚するとか、妻の悪口を言うとか、そういうところが彼にはまったくなかった。2度目に私が自宅に誘ったとき、彼は『本当にいいのか』とつぶやきました。『きみにつらい思いをさせるだけだ』とも。私は『いいの。どうしても好きだから』と言いました。彼も『気持ちは同じだよ』って。

結婚できるとは思っていなかった。ただ、彼と個人的な関わりを持たずにはいられなかったんです」

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会社ではそんな気配はみじんも感じさせないように振る舞っていたから、誰にも疑われることはなかった。彼女は必死で「会社にいるときとプライベートなとき」を演じ分けていたのだという。

「彼には、とにかく奥さんにバレないよう気をつけてといつも言っていました。『大丈夫、彼女はオレに興味ないから』と言うのを聞いて、こんな素敵なダンナさんをどうして大事にしないんだろうと思ったこともあります」

ふたりのデートは、会社近くで仕事の延長のように食事をし、別々の電車に乗って時間差で彼が明代さんの部屋に来るのが定番だった。休日などは彼が自転車でふらりと彼女の部屋を訪ねることもあった。

 

「それまでも彼は、ときどきふらりとひとりで出かけることがあったようです。週末でもどちらか1日は、お互いに好きなことをしようと夫婦で決めていたのかもしれません。どういう夫婦関係なのかはわからなかったけど、確かに奥さんは彼のことだけを見ているような人ではなかったみたい。

彼の靴下がほころびていて私が縫ったこともあるし、ハンカチやシャツなどを洗って乾燥機にかけてアイロンかけてあげたことも。彼は『アイロンがけ、いつも自分でやるんだけど明代はうまいね』と喜んでいました」

彼が家庭で大事にされていない。それは不倫している女性にとっては朗報となる。妻も働いていることだし、奪ってもかまわないのではないかと明代さんは徐々に思うようになっていった。

智史さんとの「略奪婚」を決意した彼女を待つ意外な運命とは……、<【後編】「妻には勝ったつもりだったのに…」10歳年上の上司と「略奪婚」した36歳女性の“大誤算”>で詳述する。

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