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「この人は私のものだ…」10歳年上の上司に“運命”を感じた36歳女性「略奪婚」の決意

亀山 早苗 プロフィール

自分の恋心に気づかされた瞬間

飲み会はいつも1次会だけで終わるのだが、その日は誰からともなくカラオケに行こうと盛り上がった。上司の智史さんもノリノリで、明代さんとデュエットをしてくれた。

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「それが決定的だったかなあ、自分の恋心に嫌でも気づかされたのは。目と目を見つめ合って歌って、完全にふたりの世界に入ってしまった。彼はもっと冷静だったかもしれませんが、私は自分の高ぶる気持ちを止められなかった」

三々五々、家路についたのだが、明代さんは智史さんと同じ沿線。3人で電車に乗ったが、ひとりがすぐに下車し、ふたりきりになった。そこで彼女は気分が悪いと訴えた。

「彼を家に帰したくなかったんです。自分の本当の気持ちに気づいてしまったので、ブレーキが利かなくなっていた。彼は家まで送ってくれました。ふらふらしながら部屋に入ったところで彼に抱きつきました」

それでも自分の気持ちが拒絶される可能性も考えたという。だから気持ちが悪いフリは続けていた。彼は彼女を抱きかかえ、ワンルームの部屋のベッドへと丁寧におろしてくれた。

「キッチンで冷蔵庫に入っていたペットボトルからグラスに水を入れ、持ってきて飲ませてくれたんです。彼の目を見て、拒絶されないと確信しました。だから彼の首に両手を巻きつけた……」

 

何も言わずに、彼は彼女を抱きしめた。気持ちが悪いというのがいいわけだったと、彼はすでに知っていたのかもしれない。互いの心を探りながら、ふたりとも一致点を見つけようと必死だったのだろう。

「その日から、私には彼しかいないという状態になりました」

だが当時、39歳の彼には家庭があり、8歳と5歳の子がいた。妻とは共働きだということも明代さんは知っていた。それでも恋は止まらない。

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