9月21日 世界アルツハイマーデー

科学 今日はこんな日

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

今日、9月21日は認知症などに対しての理解を深める「世界アルツハイマーデー」の日です。

 

これは、1994のこの日にスコットランドのエディンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が行われたことに由来しています。

「認知症」という言葉は我々にとっても比較的身近ですが、その内容を詳しく知っている人は少ないのではないかと思います。

通常、我々の体は加齢とともに神経細胞が変質していき、脳機能や運動能力が衰えていきます。このような病的な要因がない自然な老化に対して、認知症とは老化以外の要因で認知機能などが冒されることを言います。

この認知症には脳死卒中やアルコール依存症など様々な原因がありますが、中でも最も多いのがアルツハイマー病です。

これは初めてこの病気を報告したドイツの医師アルツハイマー(Alois Alzheimer, 1864-1915)に由来しており、家族性のものと晩発性のものがありますが、どちらも依然としてこれという根本原因はわかっていません。

アルツハイマー(Alois Alzheimer, 1864-1915) photo by GettyImages

外から見える主な症状としてはエピソード記憶と意味記憶という宣言記憶の障害が起こり、言語、計算に支障をきたします。重篤になると寝たきりになるほか、罹患者のうち50%がこの病気が原因で死に至ります。

かつては正常老化との区別が付きにくかったアルツハイマー型認知症ですが、現在はMRIやPET(positron emission tomography)というアミロイドに強く反応する化合物を用いた検査法によってかなり正確な判断ができるようになってきました。

しかし、依然として有効な治療手段は見つかっていません。

WHOの発表によると、2015年時点で世界のアルツハイマー病患者の人数は5000万人で現在も増え続けています。このような状況下で世界的に認知症への理解が求められています。

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