ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席[Photo by gettyimages]
# 中国

「核保有国」の中国とロシア、実は「核兵器への考え方」が大きく異なっていた

冷戦後の状況が、変わりつつある

中国がミサイル格納サイロを建設中

2021年7月初旬以降、報道各社は中国が新疆東部の砂漠地帯に120基程度の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の格納サイロを建設中、というニュースを報じました。一部ではこのICBMサイロは米国本土を直接射程に収めるDF-41(東風41)のものである、といった分析もなされています。下の写真はCNN(オンライン版)が今年7月3日に掲載したものです。

「中国、大規模なミサイル格納庫網を建設中か 衛星画像で判明」CNN、2021年7月3日(https://www.cnn.co.jp/world/35173340.html)
 

中国人民解放軍はかつて「第2砲兵」と呼んでいたミサイル部隊を2015年末に「ロケット軍」と改称し、戦略核兵力の近代化を進めてきました。

慶応義塾大学の神保謙教授は

「近年の中国の核戦略が、必要最小限の第二撃能力(second strike capability)の確保を目ざすという「最小限抑止」から、ICBM弾頭の複数個別目標再突入弾頭(multi independently re-entry vehicle:MIRV)化といった近代化を経て、確実な核戦力による報復能力を担保し、抑止しようという「確証報復」へと変化しつつある」

と論じています(秋山信将・高橋杉雄『核の忘却の終わり』第3章、神保謙「中国-「最小限抑止」から「確証報復」への転換」(勁草書房、2019年))。

核戦略を理解するためには少々難解な「抑止理論」における用語を理解する必要があります。上記の「第二撃能力」とは、相手から大規模な先制攻撃を受けたとしても生き残り、相手に反撃(報復)する能力のことです。

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