2021.09.17

「未成年の主張」は青春…V6が若者たちと作り上げた「学校へ行こう!」が唯一無二であり続ける理由

高堀 冬彦 プロフィール

今だったら放送できないかも

テレビ局の冒険心が薄らいだ今では実現が厳しそうな少しヤバイ名企画が、1997年に放送された「ウソつき実態調査」。女子高生が不埒な理由で外泊する時、親にどんなウソをついているのかを調べるため、実際に自宅に電話をかけさせた。

■女子高生SさんとOさん

Sさん「私が(自分の)お母さんの役やるから」
Oさん「うん」

(Oさん宅に電話。お母さんが出る)

Oさん「友達の相談に乗るから、泊まるね。今、友達のお母さんに代わるから」
Sさん「あすはウチから責任を持って学校へ行かせますので」

(再びOさんに電話を代わる)

Oさんのお母さん「今、お母さんの声、若かったんだけど…」
Oさん「かわいそうだよ!そんなこと言っちゃ!」

ウソがバレそうになったが、逆ギレして、押しきった。

 

一方、秒殺で勝負を決めたのは女子高生Tさんだった。

■女子高生Tさん

Tさん「家が電気屋さんの友達が感電しちゃってさ。きょう泊まるわ」

なんでと友人が感電すると外泊するんだ? これにはV6一同、大爆笑だった。

ほかに巨大アフロヘアがトレードマークの妻子持ち19歳・F君が、高校受験を目指し、それをV6が応援する企画もあった(1999年)。「3年B組金八先生 生徒役オーディション」(同)も行なわれた。審査員として桜中学の君塚校長役である故・赤木春恵さんも参加した。ラッパーら音楽好きの若者が登場する「b-rap high school」(2004年)なども人気だった。

番組全体に青春が詰まっていた。とうに青春が終わった世代も懐かしい気分に浸れ、楽しめた。気がつくと青春を前面に出す番組も消えている。『学校へ行こう!』は放送されるたび、高視聴率を得るが、それは今のテレビがあまりにも青春をないがしろにしている表れでもあるだろう。

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