食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。年間600杯食べる“ラーメン女子”森本聡子さんが、「進化系ラーメンならこの一杯!」と挙げてくださったのが、油揚げがのったラーメン。見た目も味もインパクト大です!

ラーメン女子・森本さんのおすすめ店一覧▶︎

-AD-

油揚げありきで考案した
唯一無二の和風ラーメン

「2020年のラーメンシーンを牽引したと言っても過言ではありません」と森本さんが話すお店は、京王線・芦花公園駅から徒歩10秒ほど、線路沿いにある一軒「中華蕎麦きつね」

こちらで食べられるラーメンは、ここにしかない一杯です。

「若きご夫婦で織りなすラーメンは、ふっくらしたお揚げが金色の和風スープ上に鎮座しています

「お、お揚げ!?」と思われるかもしれませんが、きつねうどんではありません。れっきとしたラーメンです。

味玉中華蕎麦 ¥950

「ラーメン店をはじめるにあたって、自分たちにしかできないトッピングを考えていました。和のラーメンをコンセプトに、奇抜でなく新しすぎない。地域の方に愛されるよう、老若男女に好きと言っていただける、日本人になじみあるものは何かを突き詰めました」。

店主 水上辰徳さん、那々子さん(撮影のため、マスクを外していただいています)

そう話すのは、お店を営む水上夫妻。さまざまなラーメン店で修業を積んできたお二人が考えた末、たどり着いたのが油揚げでした。

油揚げとの相性からスープ、麺を考え、店名もきつね(油揚げ)がのった中華蕎麦を出すお店として、至極明確な『中華蕎麦 きつね』と名付けました

肝となる油揚げは、青森の豆腐店から取り寄せたもの。厚みがあり、重ねてしまうとふわふわ感が損なわれてしまうため、ふたつの鍋を使い、しかもひとつの鍋に多く入れないよう細心の注意を払いつつ、甘い煮汁につけて軽く煮込みます。

スープは、豚や鶏に、カツオと煮干し、宗田鰹を重ねてダシをきかせたもの。白醤油ベースのタレに魚介油を合わせたカエシを加えることで、うどんに寄りすぎないよう仕上げています。このスープをお揚げさんが吸って、より美味しさが増すのです。