2021.09.17

貯金3000万円で「海辺のリゾート」に引っ越し、すべてを失った夫婦の「悲惨すぎるその後」

2020年7月に公開した『貯金3000万円で「海辺のリゾート」に引っ越し、すべてを失った夫婦の悲劇』

記事では、70代の佐藤俊男さん(仮名)夫婦が虎の子の老後の蓄え3000万円をつぎ込んで、「三食介護付き」の海辺のリゾート地にある高齢者施設に入居したものの、運営する福祉関連の法人の放漫経営で、わずか2年半で施設を退去するまでの顛末を紹介した。

法人は退去時、夫婦に入居の頭金や家賃の残金1200万円の返還を約束したはずだった。しかし、退去してから1年余りたった今でも、夫婦の元には1円たりとも戻っていない。

「見る目がなかったと言われれば、それまでですが。年寄りを食いものにするのもいい加減にしてほしい」。そう憤りを口にする俊男さん夫婦の身に何が起こったのか。俊男さん夫婦のその後を追った。

文句のつけようがない「いい施設」

俊男さん夫婦が関東地方の海辺のリゾート地にある高齢者施設に入居したのは今から4年ほど前。既に子どもたちも独立し、事業も後輩に譲って引退していた。

施設は、リゾートホテルを改修し、「豪華な三食付きで、天然温泉の大浴場もある」との触れ込み。何より、夫婦2人で頭金3000万円を払えば、月額11万円の家賃を支払うだけで、介護サービス付きで終身入居できるという条件が魅力的だった。

海辺を散歩する車椅子の女性と介護ヘルパー(Photo by iStock)Photo by iStock
 

後に、俊男さん夫婦は、この施設は旅館業の届け出しかしておらず、公に認められた有料老人ホームのような介護施設ではないと知るのだが、入居当初の生活は文句の付けようがなかった。

「刺身や天ぷらなどのまさにリゾートホテルの夕食といった品が並んで、好きな時間に大浴場にも入れましたし、同世代の他の入居者との交流も楽しく、時には外から友人や子どもたち家族を招いて宴会をすることもあったんですよ」
 
俊男さんは今でも当時のことを懐かしそうに振り返る。

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