動物園のパンダと今は亡きお婿さん、2匹のやさしいエピソードをご存知ですか?

水曜日のお嬢様(44)
二木 繁美 プロフィール

やさしいパンダ、コウコウ

今は亡き2代目コウコウ(興興)は、2002年12月に来園したタンタンのお婿さん。1995年9月14日に臥竜繁殖センターで生まれ、中国名は龍龍(ロンロン)。2010年9月9日、人工授精の麻酔から覚醒する際に心肺停止となり、息をひきとりました。

2代目コウコウ 提供:神戸市立王子動物園

「コウコウは、やさしくて、何でも食べるパンダでしたね」(梅元さん)

とてもおっとりした性格だったようで、タンタンとのお見合いの際には「ワン!」と吠えられて、すごすごと引っ込んでしまったというエピソードもあります。

「そんなこともあったかしらね」と、タンタン
 

2003年から2010年までは、人工授精にてタンタンとの繁殖にチャレンジ。しかし、2007年に生まれた子は死産。2008年には無事出産に至りましたが、残念ながら生まれて4日目に天国へと旅立ちました。

梅元さんがコウコウの飼育に関わったのは、1年と少し。

「ごはんの時間になると、遠慮がちに小窓から『そろそろじゃないですか?』と顔を出す様子が、すごくかわいかった。タンタンとは、ひと味違う圧ですね」(梅元さん)

元気な頃のコウコウ。表情もおっとりして見えます 提供:神戸市立王子動物園

タンタンと隣同士で屋外展示場にいたときは、お互いが格子越しに見合っていたことも、記憶に残っているそうです。急死した際には、別れを惜しむファンが集まり、献花台が設けられ、園内で追悼写真展も開かれました。

人気者だったコウコウ。今も命日には、コウコウを偲ぶファンが訪れます 提供:神戸市立王子動物園

やさしいコウコウ。ひとりで過ごすタンタンを、赤ちゃんたちと一緒に、いまでも空から見守ってくれているかもしれませんね。

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