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9月15日 英国が世界で初めて実戦に戦車を投入(1916年)

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1916年の今日(9月15日)、第一次世界大戦における戦いの一つ「ソンムの戦い」でイギリス軍が世界で初めて実戦に「戦車」を投入しました。

ソンム県(Somme)はフランス北部にある県で、この戦いは膠着しがちであった西部戦線において英仏が初めて攻勢に出た戦いとして知られています。 

しかし、この戦いで英仏軍は非常に苦戦し、13日に騎兵による突撃を試みるもドイツの銃火器部隊の前に大損害を出したばかりでした。

そこで、イギリス軍が投入した秘密兵器が「戦車」でした。

この時投入されたのは鋼板装甲・無限軌道のタンク「マーク1型」で、57ミリ砲を2門と機関銃を4艇積んでいました。また、最高速度は時速6kmほどとあまり早くはありませんでした。

戦車が投入された背景としては当時主流だった「塹壕戦(ざんごうせん)」があります。これは簡単にいうと地面に掘った大きな溝に身を隠し、そこから間欠的に攻撃する静かな戦いで、突撃すると銃器の格好の的になってしまい、効果的な攻撃が限られていました。

そこで登場したのが戦車で、塹壕を踏み潰すかのような攻撃に期待が持たれました。

結局、この戦いで戦車が効果的な働きをすることはありませんでしたが、そのインパクトは絶大で、以降、戦車は陸上戦闘の中核を担うこととなります。

余談ですが、戦車を意味する「tank(タンク)」という単語は、戦場投入前にその正体を隠すために「給水車」と呼称していたのが一般化したものです。

ソンムの戦いに投入された戦車 photo by GettyImages

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