DINKSやファミリー世帯の家計相談をしていると、よく聞かれるのが「他のご家庭では皆さん、どのように家計管理をしているのですか?」ということ。確かに、夫婦での家計管理の方法は、学校でも教えてくれませんし、結婚する際に親から子へと伝授されるという話も聞いたことがありません。

結婚するということは、多くの場合、生活とともに「家計も一緒になる」ということを意味します。ですから、結婚後にどのように夫婦で家計管理をしていくのかは、その後の人生に大きな影響を与える重要な問題です。

そこで今回は、気になる「夫婦での家計管理」について、どんなやり方がうまくいくのかをお教えします。

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(1)完全共通財布パターン

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夫婦での家計管理の方法は大きく3つのパターンに分けられます。まずは、夫か妻、どちらか家計管理の得意な方がすべてのお金を一元管理する「完全共通財布」パターン。妻が専業主婦の家庭では、妻が夫の給与やすべてのお金を管理し、夫にお小遣いを渡すという方法が昔から最も主流です。のび太くんのママが、家計簿と電卓をテーブルの上に並べて家計とにらめっこしている……まさにこれがこのパターンにあたります。

お金が貯まりやすいかどうかという視点でいくと、これが最もお金が貯まりやすいパターンです。

しかし、デメリットもあります。まず、家計管理が夫婦どちらかに偏っていると、家計が不透明になるということ。妻に家計管理を任せ切っていたら実は全く貯まっていなかった、実はコロナ禍の影響で収入減になり、家計が火の車だったのに知らされていなかった、といったようなことが起こらないとは限りません。

お小遣いをもらう当人にとっては自由度が少ないので、ストレスが溜まりやすいという側面もあります。同時に、今はコロナ禍ですっかり減ってしまったものの、部下と飲みに行ったときに「いいよ、ここは俺が払っておくから」といったような太っ腹な上司を演出しにくいといった、仕事上での制約につながってしまうという懸念もあります。お小遣い制を導入するにしても、少しバッファーを持っておいたり、ボーナス支給の際にまとまったお小遣いを渡したりなど工夫をすることで、ストレスを減らしながらも「貯まりやすい」というメリットを活かすことができるでしょう。