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インスタグラムはなぜツイッターやYouTubeより「炎上」しないのか?そのカラクリ

SNSでのトラブルで最も怖いのが、「炎上」。発信した意図とは異なる文脈で拡散されたり、批判のコメントが多くついたりすることは、影響力の大きな企業アカウントやインフルエンサーのアカウントでは今や何よりも避けたいものになっている。

しかし、「炎上」という言葉を聞いたとき、私たちがすぐに思いつくSNSはTwitterやYouTubeなどに偏っていないだろうか。

実は、SNSの中でも、プラットフォームの性質や拡散機能やコメント欄の有無、主な投稿コンテンツによって、炎上するリスクが低いものと高いものに分かれる。企業のInstagramアカウント運用支援に定評がある株式会社FinT代表取締役、大槻祐依氏はそう指摘する。大槻氏が“炎上しづらいSNS”であるInstagramの特性を解説する。

じつは拡散性が高くないInstagram

筆者はInstagramを中心に、TwitterやTikTok、YouTubeでSNSマーケティング事業を展開していますが、その中でも実際に運用していてInstagramが炎上しているケースはごく稀だと感じています。

では、なぜInstagramにおいて炎上がしにくいのか、プラットフォームの性質などから解説できればと思います。

(1)拡散性の低さ

まず第一に、Instagramの拡散性の低さが理由として挙げられると考えます。

炎上とはまず、小さな批判コメントが投稿につくことから始まります。そこを通りすがりのユーザーがみて批判コメントを残したり、ネガティブな文脈で拡散することでだんだんと批判が大きくなり、炎上に発展します。炎上する際はこの「拡散性」という特徴が大きく関わっているのです。

 

その点、Instagramは、SNSの中でも特に拡散機能が弱いSNSと言えます。

リツイート機能を持つTwitter、再生回数が伸びるとホットな動画としてランキングに乗ってしまうYouTubeと対比した際、Instagramは投稿を不特定多数のユーザーに閲覧される機能を持ち合わせていません。

投稿を拡散する機能自体はありますが、拡散する際は24時間しか表記されない「ストーリー」しか拡散することができない仕様になっています。拡散されたとしても24時間で消えるため、タイムラインに常時表示されることがありません。

Instagramの拡散方法はDMで送信するか、24時間のみ表記されるストーリーズの2つしかない

さらに、ストーリーそのものを拡散する機能がInstagramにはありません。ストーリーを見た人がそのストーリーを拡散する、という流れができないため、爆発的な拡散が起こりにくくなっているのです。また、画像を拡散する場合でも、Instagramとは別途でリポスト専用のアプリを利用しなければなりません。投稿そのものを拡散する機能は、Instagram内部に備わっていないと言えます。

拡散性が低い分、たとえ批判コメントが多くついている場合でも、そのアカウントをフォローしているユーザー以外には気づかれにくいというデメリットもあります。炎上したとしても、それを他のInstagramユーザーが知る機会がないために、そもそも大炎上につながらないというのも、炎上機会が少ない理由のうちのひとつだと考えます。

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