マンガ/泰三子 文/FRaUweb

辛いことがあった時に見返したい伝説シーン

今日だけは失敗できない。
偉い人が見ている日なんだから、完璧にしなければ!

そんなときほど、「何か」起こるものだ。
そして、「負の連鎖」となることも……。

警察を舞台として、まさに「今日だけは失敗できない日」のことを描いたのが、泰三子さんのマンガ『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』6巻その50の「笑ってはいけないお誕生日会」である。

ドラマの1話に出た「通常点検」が収録されている『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』6巻

作者の泰三子さんは某県警に10年勤務。2017年、担当編集者の制止も聞かず、公務員の安定を捨て専業漫画家に転身したという強者である。短編『交番女子』が掲載され話題になった「モーニング」誌上で、2017年11月より『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』と題した週刊連載がスタートし、2021年8月末までに18巻のコミックスが発売、累計270万部を超える売り上げとなっている 。実体験をベースにしてるからのリアリティと泰さんのお笑いセンスがミックスされ、リアルに社会問題を考えさせられながらも爆笑してしまうという、警察ものとしては貴重な、「リアルで笑って泣ける警察物語」だ。

(c)NTV

7月7日から戸田恵梨香さんと永野芽郁さんのW主演でスタートしたドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ 水曜夜10時~)は、原作の面白さを見事に「ドラマ」としてまた別のエンターテインメントに仕上げており、今期のドラマ満足度ランキングでも上位をひた走っている。
その第1話で話題となったのが、原作では6巻その50に描かれた「通常点検」のシーンなのだ。

偉い人の前で決しては失敗してはならない…(c)NTV
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笑ってはいけない「警察の持ち物検査」

警察には、「通常点検」というものがあるらしい。昭和29年の「警察点検規範」によると、通常点検の内容は「人員、姿勢、態度、服装、および日常の携帯品の点検を行うもの」で、警察手帳、警笛、手錠を入れる場所も確認するものだという。
つまり、学校で言う持ち物検査である。携行品を入れる場所も決まっているのだ!

その通常点検を、警察の偉い人の前でしなければならない。風紀委員の超怖い先生の前でカバンを開けるように。

しかも、ドラマの1話で行われた「通常点検」は警察署長のお誕生日の日だった。副署長(ドラマでは千原せいじ)曰く、還暦のお誕生日であり、その記念すべき「最後の通常点検」を完璧にこなさなければならないという。そんなわけで「絶対失敗すんじゃねーぞ」という張りつめた空気の中で「警察持ち物検査」が行われるのだが――。

(c)泰三子『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』6巻その50より/講談社
三浦翔平さん演じる源の「警察魂」! (c)NTV

「このシーンは間違いなくここ最近で一番豪華メンバーのコントだった」

「深夜に家族全員で見ていたのですが まさかの「ポー」で大爆笑 母親に関しては食べていたアイスを吹き出すという惨事が、、笑」

「このシーンを観て今期ドラマの優先順位が決まった 泣くほど笑うドラマ久しぶり」

日本テレビの公式YouTubeで全シーン公開している(太っ腹!)「通常点検」には上記のようなコメントが殺到。笑ってはいけないからこそ爆笑を誘う名シーンとなったのである。

笑ってはいけない場所では見ないでください 出典/youtube 日テレドラマ公式チャンネル

この「通常点検」は実は原作では6巻に入っている。6巻のエピソードをなぜ1話にいれたのかについては脚本家の根本ノンジさんが公式HPでインタビューに答えているが、ドラマ『ハコヅメ』の方向性を決めた名シーンと言えるのではないだろうか。

(c)泰三子『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』6巻その50より/講談社

原作の泰三子さんもインタビュー記事にて、この通常点検のシーンについて答えてくれているので、合わせてご覧いただきたい。

なにより、通常点検のシーンを見て、原作を読むと、それぞれの「すごさ」が本当によくわかる。そこで、9月15日の最終回放送を記念して、6巻その50の期間限定無料試し読みが決定!
観てから読むか、読んでから観るか、ではなく、きっと観て読んで観て読んでとリピートしたくなるシーンを、両方で楽しみたい。

◇「戸田恵梨香のしぐさに感動!『ハコヅメ』原作者が語る「ドラマのすごさ」の理由」の記事では、原作者・泰三子さんがドラマ『ハコヅメ』の「すごさ」の理由をたっぷり語っています。

戸田恵梨香さんの「とどめの演技」も話題に (c)NTV