「あれ? 根本先生、原作全部暗記してる?」

――今では「同じメンバーで続編をやってほしい」「ハコヅメがあるから元気に仕事ができる」「シリーズ化と映画化希望!」とYouTubeやネットニュースへのコメントも熱く、大成功のドラマとなりました。その理由は何だと思われますか?

私なりに思ったことがたくさんあるので、順番に申し上げます。まず第一に、プロデューサーさんの胆力だと思います。ドラマ「ハコヅメ」は、初めてメインでドラマのプロデューサーをするという、私と同年代の女性が企画を立ててくださいました。私が彼女の立場だったら「安全策をとりたい」と思います。でも彼女は、ドラマ制作について全く知識がない、ド素人の私の多すぎる注文に対し「もっと言ってください! もっと教えてください!」と前のめりで受け止めてくださいました。私のお願いを全て叶えてくださった上で、それをすごく面白く仕上げてくださった手腕に、「この人の度胸はどうなってるんだ……」と驚きました。

(c)NTV
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そして、視聴者の皆さんがおっしゃるとおり、脚本が秀逸だったと思います。「原作のエピソードを繋ぎ合わせて1つのドラマにする」という単純な話ではなくて、練りに練られた構成や、うまく味付けを変えたエピソード……と、ベテランの根本ノンジ先生が惜しみなく技術を注いで書き上げてくださったなと思います。

ただ、後半になってくると、「あれ? 根本先生、原作全部暗記してる?」というレベルで、セリフとキャラとエピソードの組み合わせ方が縦横無尽というか、予想できない精度で進んでいって、今、なんとなく私の中では根本先生がAIみたいな概念になっています。あと、セットや衣装等、細部までこだわって「ハコヅメ」世界を作ってくださったのも大きいと思います。ちょっとした小物や飲み屋、そこの扉等、「これ漫画でみたやつ!」が随所に散りばめられていて、見る度発見があります。

3話より (c)NTV

衣装もドラマならではの遊びもあるし、原作に寄せた衣装もあって、一人で興奮しています。「これ私と、うちの作画スタッフさん以外で気づく人いるの⁉」っていうのが随所にあるのは、ドラマスタッフさんの情熱を超えて執念になっているような迫力さえ感じています。

2話より。「女子会」などプライベートなときの衣装も楽しみが! (c)NTV