「写真を見せる作戦」で納得させる

考えた挙げ句、ネットで「帯状疱疹」を検索した。さらに「帯状疱疹」「腕」と絞り込んで検索してみた。ビンゴ! 女性の右腕に、広範囲に現れた帯状疱疹の画像を発見。さっそくそれをiPhoneに取り込んだ。本当は発疹が最高潮だったときに本人の腕を撮っておくべきだった。

帯状疱疹の画像を検索し…Photo by iStock
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翌日、またまた義母が「息子に暴力を振るわれた」と泣きついてきたので、改めて「ちょっと前まで帯状疱疹だったんですよ」と説明した。案の定、信じない。そこで昨夜ダウンロードした帯状疱疹の画像を見せてみた。本人の写真ではないが、嘘も方便である。

「お義母さん、これが一番症状がひどかったときの腕ですよ。ここまでブツブツが広がって、真っ赤に腫れ上がっていたんです。抗ウイルス薬というお薬を飲んだから、かさぶたとあざだけが残ってるんですよ」

効果てきめんだった。

「あれええ、そうだったの。ずいぶんひどかったんだね。帯状疱疹だったの。へええ」

感心したところでたたみかける。

「お義母さんは看護師だったから、帯状疱疹は知ってますよね。昔、水ぼうそうになったことがあれば、あとからこうして出てくることがあるって、わかりますよね?」
すると当然じゃないかといったようにあごを上げてこう答える。

「そりゃあ知ってますよ。常識だから」

このやりとりは、義母の記憶がリセットされてしまうので、ほぼ毎日続いた。本人が納得しないことがある場合、写真や書類など、なにか説得材料になりそうなものを用意しておくとよいかもしれない。