眞子さまと小室圭さんの結婚報道に、露呈したこの国の「自己矛盾」

バッシングに「大義」はあるか
御田寺 圭 プロフィール

「誹謗中傷」に関するダブルスタンダード

この数年間にわたる、小室氏と一連の出来事に対する世間の反応を、私は暗澹たる気分で眺めていた。というのも、彼や彼の家族に対する世間の言動は、それこそ「ダブスタ」「矛盾」「言行不一致」のオンパレードだったからだ。

昨今、著名人の自死が相次いだことにより、インターネット上では「誹謗中傷はいけない」「なくすべきだ」「厳罰化するべきだ」などといった機運が盛り上がっている。だがそんな状況でも、ひとたび小室氏の最新の動向を伝えるニュースが流れれば、彼や彼の母親に対する罵詈雑言が噴出しない時はなかった。「詐欺師」「母子ともにそろってクズ」「怪しい商売をしている」などといった心無い声が多く向けられていた。

 

世間の多くの人は都合よく忘却しているようだが、彼は交際相手がたまたま皇族であっただけの「私人」である。私のように言論を生業にして世間にもの申す仕事をしている者でもなければ、なかば「公人」のごとき扱いを受けるタレントでも、ましてや政治家でもないので、これほどまでの誹謗中傷を甘受するべき道理などありえない。

小室氏を「いくら誹謗中傷しても問題にならないサンドバッグ」にしてきた世間やメディアが、同じ口で「誹謗中傷は人を殺しかねないんだ! やめていかなければならないんだ!」などと連帯を示す光景には鼻白む思いであった。綺麗ごとを並べたてるかれらはみな、小室氏のメンタル・タフネスが並外れて強靭であることに甘えきっていたのではないか。

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