「日経平均3万円」相場のウラで「プロが“買って売って”しっかり儲ける銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

「自己資本比率」がキモになる

そして、これを満たす銘柄のファクターとは一体何なのかというのがモデルの肝となるのは言うまでもない。

本来であれば、TOPIXや日経平均と対になる対象として、世の中に存在するあらゆる投資指標の組み合わせによる投資効果を検証していくことが望ましいが、それは膨大な時間と作業を要すために現実的ではない。そこで、ここでは解答のみを述べておくことにする。「自己資本比率」だ。

 

自己資本比率は、総資産のうちで株主資本(自己資本)が占める割合のことで、企業の財務の質を確認するための指標だ。この数字が高ければ負債が少なく財務の健全性が高いとされ、逆に低ければ手元資金が乏しく返済が必要な負債が多いために健全性が低いとされる。

そして、株式市場との関連性において、景気の後退懸念や何かしらのネガティブな事象が発生した際には、当然ながら財務の健全性が高い銘柄が好まれ、低い銘柄は敬遠されるという選好性の差が生じることはイメージできるだろう。つまり、自己資本比率が高い銘柄を買い持ちし、低い銘柄を空売りすれば、株式市場の騰落を相殺できるはずである。

そして何より、自己資本比率はその数値が高いだけで投資のリターンが良好であることで知られる。

理由は多々あるが、単純に財務の質は低いより高い方が良いとされることや、自己資本比率が高くなるには継続した増益による剰余金の積み上げなどが必要となるため、事業が安定的な成長軌道に乗っている場合が多いことなどが挙げられる。何にせよ、自己資本比率が高いだけで長期的には投資パフォーマンスが良好になる、ということだけ知ってもらえればいい。

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