「日経平均3万円」相場のウラで「プロが“買って売って”しっかり儲ける銘柄40」の全実名

大川 智宏 プロフィール

米国株の「弱さ」

一方で、海外に目を向ければ、直近の米国株の弱さは無視できない。

過去数年間にわたり、日本株は米国株に対して延々とパフォーマンスの劣後を続けてきた。しかし、今回の8月末以降の上昇相場では、日本株の急騰の裏で米国株の軟調さが目立つ。一般に、米国株の上昇に0.8掛けで追随し、下落に1.2倍の強度で反応すると揶揄される日本株市場にとって、この単独上昇は大変珍しい事態だ。

図:8月末以降の日経平均とダウ平均
図:8月末以降の日経平均とダウ平均 出所:Datastream
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ただし、裏を返せば米国株の後ろ盾がないままに上昇を続けているというリスクを考慮する必要がありそうだ。

特に、現在の米国経済はインフレの継続、雇用の軟調さ、小売の弱さなどが目立ち、それにコロナ禍の再拡大の懸念もくすぶっている。そして、その状況の中でも資産買い入れの縮小、つまりテーパリングを年内にも実施するとの観測が強いため、あふれかえった流動性が逆流する懸念も払しょくできない。

一方の日本経済は、コロナ新規感染者数はピーク時に比べれば収束気味であり、他の先進国に比べて経済回復が遅れているためにダウンサイドも少なく、目立った経済政策への期待感には乏しいものの現政権の退陣で停滞感だけは払しょくといった要素で買われている印象が強い。

株価が先進国の中では弱かったことも、需給的の選択先としてはポジティブだったのかもしれない。

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