日本人は知らない…「スイスの富裕層」が「債券投資」を好む2つの理由

渡邊 一慶 プロフィール

債券投資のリスクとは?

では、債券投資には、まったくリスクはないのでしょうか?

債券は、お金を一時的に貸しているだけですが、預金とは違います。債券も株式と同様に有価証券投資の一種ですので、発行体が倒産してしまえば損失が出てしまいます。

また、債券価格は発行されてから満期までのあいだは、市場金利によって変動します。金利が上昇すると債券価格は下がり、金利が下落すると債券価格は上がります。

金利と債券価格は反対に動くのですが、これは単純に金利が上昇すると新たに発行される債券の利率も高く設定されるので、より魅力的な債券が次々に発行されるからです。そのため、現在保有している債券の価値が下落するのです。

反対に、金利が下落すると、新たに発行される債券の利率も低く設定されるので、現在保有している債券の価値が上昇します。債券投資をする場合は、市場の金利動向によって債券価格が変動するという点には注意が必要です。

ただし、これはあくまでも、債券が発行されてから満期までの途中の話です。

金利の影響によって、債券価格の変動があったとしても、満期になったら発行体が倒産していなければ投資元本が全額返済されます。そのため、債券投資を検討する場合は、満期まで保有できる余剰資金で投資をすることをオススメします。

 

少し専門的になりますが、債券の発行価格が100のことを「パー」と言います。債券価格が上昇して100より高い場合を「オーバーパー」、債券価格が下落して100より低い場合を「アンダーパー」と言います。

債券は、額面100で発行されて満期になったら、額面100で返済されます。そのため、オーバーパーで購入した債券は債券価格で必ず損失が出て、反対にアンダーパーで購入した債券は債券価格で必ず利益が出ます。ですから、債券を購入するときには、利率と価格の両方に注目してください。

次回の記事では、債券の種類について解説し、現在の低金利環境でもオススメできる狙い目の債券を紹介します。

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